俺様先生と秘密の授業【完全版】
 出て来た涙を、ぐぃと拭いて。

 思わず早瀬倉先生を睨むと。

 先生は、じたばたと両手を振った。

「判った、判ったってば!
 責任とって、俺がなんとかしてやるから、そうジト目でにらむなよ」

「……本当?」
 
「本当だってば。
 だから、お前は学校側にも族にも見つからねぇように、学校を抜け出て、隣のファミレスで待っとけ。
 要は、他の教師と接触する前に、族のヤツらと話をつければいいんだ。
 相手が四代前の副総長の言葉を聞くかは謎だけどな」

「判った」

 早瀬倉先生は、今一つ頼りないような気がするけれど。

 携帯がつながらない以上、他に方法が見つからないから。

 あたしは、うなづいて、保健室を出た。

 と。

 それと、ほとんど入れ替わるようようにして。

 体育教師の遠藤先生が、慌てふためいて、保健室に飛び込んできた。

「は……早瀬倉、センセっ!
 外、外、外の職員駐車場を見てください!
 大変なコトが起きてますよ~~~!
 黒いツナギを着た集団が、我が校に押し寄せてます!
 男性教諭は、すぐに集まってください!!」

 うぁ~~っ!

 とうとう、こっち側で騒ぎが始まっちゃった!




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