俺様先生と秘密の授業【完全版】
 



『黒ツナギの集団は。
 集まっても、騒ぐワケではなく。
 試しに職員の車を移動をしても、素直に道は開けるし。
 他に問題を起こしてはないので、警察を呼べず………』



 困り果てた遠藤先生のセリフを、後ろに聞きながら。

 あたしは、こっそり学校を抜け出すと。

 星城高等学園とは、通りを隔てた隣のファミレスに入り、職員駐車場が良く見える席に陣取った。

 すると、しばらくして。

 早瀬倉先生と、他の学校の先生が、駐車場にやってくるのが見えた。

 黒ツナギ集団……いや、暴走族グループ、沈黙の狼に。

 駐車場から出て行ってもらう話をするつもりでいるらしかった。

 けれども。

 沈黙の狼を取り囲もうとした教師たちは、怖いのか。

 腰が引けてて、とてもみっともないのに。

 ただ、その中に早瀬倉先生だけは。

 保健室の先生の象徴の白衣を、マントのように風をはらみ、堂々と立っていた。



 ……かっこいい。

 ……あれ?



 ちらりと浮かんだ、今まで、あまり思ったことのない感情に。

 あたしは、思わずクビを傾げた。


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