俺様先生と秘密の授業【完全版】

 そんなあたしの言葉に。

 岸君は、肩から額を離すと、寂しそうに微笑んだ。

「……ダメなんだ。
 学校、って言うか。
 半端なヤツらの前では、どうしても、力を出せなくて……」

「……岸君」

「でもね。
 自分だけの事だったら。
 クラスのヤツらと対決なんてしないで、放っておくつもりだったけど。
 これ以上誰かを……ううん。
 加月さんを傷つけたくないよ」

 そう言う、岸君の瞳が、強く輝いた。

「だから、今日の放課後はきちっとキメるつもりなんだ。
 そして、あいつらが完全にオレの事をかまわなくなったら……
 加月さん。
 オレと、付き合ってくれないかな?
 君基準で、あんまりイケメンじゃなくて悪いけど。
 オレ。
 君と一緒なら、今までの自分から、変われるような気がする」

 ……え?

 あまりに突然の岸君の言葉に。

 あたしは、驚いて聞き返した。

「き……岸君っ!
 そ、それって……!」

「うん。告白のつもり。
 加月さん。
 オレ、君の事が、とても、とても……
 好きだよ」






 
< 56 / 362 >

この作品をシェア

pagetop