丘の上より




「だ、大丈夫?」




ゆきのは少しおどおどした様子で健史の方に行った。







「あー、うん。平気。」





「ほんと?唇に傷が…」





「あー、これ?」






健史は立ちながら唇を押さえた。





「大丈夫。俺は平気だから、そんな心配しなくても。」




「うん。」





「行こ。」







二人はまた…歩きだした。







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