丘の上より





「…あいして…いま…す、よ。」





半開きの目で私を見つめ、そう呟いた。



その瞬間、私は涙が溢れた。




「俺もだ!まだ、お前に惚れているからな!」




妻は私に笑いかけた。




瞬間、妻が私の握っていた手の力が抜けた…。




< 80 / 170 >

この作品をシェア

pagetop