カラダから始まる恋ってありますか?
【裕介side】
「ただいま…」
テレビの音だけが響くリビングのドアを開けると
スゥースゥーと、規則正しい寝息を立てながらソファで横になり眠っている愛美の姿が目に飛び込んできた。
無理もないか…もう夜中の1時過ぎちまってるしな。
すぐに帰るつもりが、結局二次会のカラオケまで無理やり連れ回されたからな…。
久しぶりに、愛美と2人きりの夜を過ごしたかったのによ…。
ただでさえ、ここのところ、俺の仕事が忙しくなってきて
カフェで会えているとはいえ
出会った頃のように、2人きりの時間を過ごせなくなってきているというのにな…。
俺、愛美に寂しい思いさせているよな…。
ごめんな…。