カラダから始まる恋ってありますか?
ふと、少し離れたデスクに向かっているジュンの横顔に視線を移した。
同時に、愛美のジュンを見た時の驚いた瞳が脳裏に浮かんだ。
“愛美の過去を気にするな”
そう自分に何度も言い聞かせているのに
なんでだよ…?
愛美とジュンの過去が気になって…頭から離れないんだ…。
ジュンを…「ジュン」って呼んだ愛美の声も…。
愛美…愛美が好きなのは、俺だよな?
俺だけ…なんだよな…?
…って。なに考えてんだ?俺。
愛美を信じてないわけじゃない。
ただ、俺自身に自信がないだけなんだ。
無意識のうちに、俺とジュンを比べてしまう。
俺以上に、才能溢れているジュンに
ジェラシーを感じてるだけなんだ…。