カラダから始まる恋ってありますか?

「愛美ちゃん、本当にいいの?遠慮しなくていいんだよ」

運転席から助手席の窓から見えるように体を傾けて話す市川さん。


「全然、そんな事ないですよ」


「そう?じゃあ、またな、愛美ちゃん。

藤木の仕事も、もうそろそろ落ち着くと思うから、大目に見てあげて」


市川さんの言葉に「はい」と頷いて、市川さんの車を見送った。



次第に小さくなって遠ざかっていく


市川さんのテールランプが、周りの車に隠れて見えなくなった時



ふと見上げた夜空には、やせ細った三日月がポツンと夜空に浮かんでいた。




< 256 / 382 >

この作品をシェア

pagetop