カラダから始まる恋ってありますか?
「実はね、愛美ちゃん…」
空に一番星が光り輝く夕空を、複雑な想いで見上げた。
頭の中は、市川さんから聞いた言葉が断片的にリプレイする。
“海外勤務…”
“一年間…”
「きっとさ、アイツ悩んでると想うんだよね。この話は藤木にとって最高のチャンスなんだ。
それは、藤木自身もよく分かってるよ」
“それでも答えを出せないのは、愛美ちゃんと離れたくないからだよ”
市川さんの言葉に涙が溢れそうになったけど
市川さんの前で泣いたら迷惑かけちゃうから
溢れそうになる涙をぐっと堪えるために喫茶店の天井にプカプカ浮かぶ飛行機のモニュメントをジーっと見つめた。