カラダから始まる恋ってありますか?
「アイツは…本当に愛美ちゃんに惚れているから、愛美ちゃんの将来も潰すような事もしたくないってさ…」
あっ、それはきっと、あたしが新しくできる支店を任せられる話だと気づいた。
裕介さんに話した事あったから、それに由実も知っている話だから。
きっと2人から聞いて市川さんも知っているんだろう。
「愛美ちゃん、愛美ちゃんの正直な気持ちをアイツに話してやってくれないか?」
そう市川さんは告げると、仕事に戻るねと喫茶店を後にした。
それからのあたしは、何をどうしたらいいか分からなかった。
裕介さんの未来を邪魔するような事はしたくない。
だからって、一年間裕介さんと離れて過ごすのはイヤ…。
だからって、カフェがあるから…あたしには、あたしの仕事があるから…簡単に付いていく事はできない。
どうしたらいいの…?
自分に答えが出せないまま、ただ真っ暗に染まっていく空を見上げた。