カラダから始まる恋ってありますか?

「アイツは…本当に愛美ちゃんに惚れているから、愛美ちゃんの将来も潰すような事もしたくないってさ…」



あっ、それはきっと、あたしが新しくできる支店を任せられる話だと気づいた。


裕介さんに話した事あったから、それに由実も知っている話だから。


きっと2人から聞いて市川さんも知っているんだろう。



「愛美ちゃん、愛美ちゃんの正直な気持ちをアイツに話してやってくれないか?」



そう市川さんは告げると、仕事に戻るねと喫茶店を後にした。


それからのあたしは、何をどうしたらいいか分からなかった。


裕介さんの未来を邪魔するような事はしたくない。


だからって、一年間裕介さんと離れて過ごすのはイヤ…。

だからって、カフェがあるから…あたしには、あたしの仕事があるから…簡単に付いていく事はできない。


どうしたらいいの…?



自分に答えが出せないまま、ただ真っ暗に染まっていく空を見上げた。





< 329 / 382 >

この作品をシェア

pagetop