カラダから始まる恋ってありますか?
【裕介side】
複雑な気持ちを抱えたまま、鍵を開けてドアを開けると
いつもなら笑顔で「おかえり」と出迎えてくれるはずの愛美の姿がどこにも見当たらない。
「愛美?」
どこにいるんだ?
不安な気持ちで、部屋の中を探しても、どこにも愛美の姿はなかった。
愛美と暮らし始めて、愛美がこの時間帯に部屋にいないのは初めてだ・・・。
途方に暮れて、ふとキッチンのテーブルに視線を移したら
愛美の手作りコロッケがラップをかけられた皿の上に2つ。
寂びしそうに千切りのキャベツと一緒に盛られていた。
その近くには愛美の綺麗な字で書かれた手紙。
『裕介さんへ。お帰りなさい。きょうは、久しぶりに由実のところに泊まることになりました。あしたには帰ってきます。心配しないでください』
愛美・・・。もしかして、俺が悩んでいることに気づいたのか?