イタズラな運命。





俺は仕方なくケンが待っている公園に行ってみると、ケンはベンチに座りジュースを飲んでいた。





「おい、俺に何か用?」




杏を早く探したい、っていう気持ちがありすぎてケンに対して苛々している自分がいる。




「なに苛々してんの?……杏菜ちゃんが見つからないから…?」





ケンは薄笑いをして、飲み終わったジュースの缶をゴミ箱へと投げ捨てた。





「…お前には、関係ない。」



「関係あるよ。…だってさっきまで、杏菜ちゃんと一緒にいたもん」





< 59 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop