憂鬱な午後3時
「くそ…めんどくせぇことに関わりを持ってしまったな」


男と別れると、男はただひたすらに真っ直ぐ進んだ。

真っ暗な闇から少しだけ灯りがボワァーと遠くから見えた。

「あそこに、時間の番人って奴が居るんだな?」


明かりが灯ってる場所には、背の高い男性が立ち止まっている。

「これ以上行くのは危険だ…、懐中時計が無くなって時空が狂ってしまっている……」

まだ、長々と続きそうな話に俺は遮るように応えた。

「知ってるよ、ロベルトって奴が懐中時計を盗んだんだろ?…ホラ、」

時間の番人は目を見開くと、懐中時計を受け取ると早速、元の場所へと戻した…。


「これで…時空刻は救われた、ありがとう」

この扉を開けば、お前の帰りたい場所へと戻れるぞ…。


俺は、時間の番人に会釈をすると、その扉のドアをゆっくり開けた。



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