憂鬱な午後3時
「くそ……」
気がつくと、真っ暗な地面に倒れてた俺は、頭を抑えて呟いた。

何なんだ?あの男は…。
辺りを見回しても、誰も居ないみたいだ。
「変な所に勝手に連れて込みやがったくせに…」

吐き捨てるように俺は、真っ暗な世界に愚痴を言う。

「…気がつきましたか?」
目の前に現れて来たのは、俺を【ロベルト様】とか言った奴だった。

「お前、ふざけんなよ?」
ジロリと睨みつけると、男はビクッと怯む。

「……間違いでした、懐中時計を持っていたのでつい」
オロオロと落ち着きの無い様子で答える。
「お前なぁ…今頃」

「このままでは、国が滅びてしまいます」
男は急に泣き出しそうな表情になる。
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