千景くんは幼なじみ
ちーちゃんの口に、膝に…白い粉がのっている。

パウダーシュガー…甘いから好きだけど

こぼれるから、あのドーナツは好きじゃない。







『なんだよー。結愛、今日やたら偉そーだよな』

『偉そう?いつも通りだよっ』

『さっきも友達はみんなオレより年上ばっか呼びやがってー。知らない人に囲まれて、オレ立場ねーし』

ぷ。立場って…。

ちーちゃん、人見知りなのかな。

なんだか、だんだん元に戻ってきたみたい。








『だって私の誕生会だもん!友達呼んで当然~っ。みんな私の友達だよ。ちーちゃんも仲良くしていいんだよ?』

『…じゃあ、オレも結愛の友達?』

『当たり前だよ。ちーちゃんも、友達』

『ふーん…。くせっ!友達だよ~ってオレが感動すると思った?ムリムリ~っ。』

な…何なのよぉ。

本当に素直じゃないヤツ。





だけど、

年下だから、許せるってのは

あるのかも。





同い年なら、ここで間違いなくケンカだね。
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