千景くんは幼なじみ
『ちーちゃん、今日ありがとね。誕生会に来てくれて。…嬉しかったよ』

『…ふん』



ふん、って。

ちーちゃんは鼻をならし、ドーナツの砂糖がついた口元を手でこする。




『もー。砂糖いっぱいついてるよ!下にも落ちてるよ~』

私がティッシュでちーちゃんの口を拭こうとすると、

『偉そーにすんなよなぁ!』

って、ティッシュをもぎ取られた。








偉そうとかそんなんじゃないんだけどー。







だって、

砂糖が。






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