千景くんは幼なじみ
「あ~、早くっ!千景くん帰って来ねーかな」

穂積、テンション上がりまくり。

相反して、私のテンション下がりまくり。

「それにしても…。穂積って、真中みたいなん好きなんだなぁ」

ボソッと寿太郎くんが呟く。

あれ、

ちーちゃんも同じような事、言ってたよね。

もしかして、二人は

…ライバルだったのかな。






「みたいなって何だぁ?コラ、謝れっ」

穂積に技をかけられ、うめき声をあげる寿太郎くん。

「いてーっ!やめ…やめろって…」

すごい姉弟だなー。

まるで兄弟…。




「うわー、ごめんごめんごめんって!」

結局、観念して謝ってる。

寿太郎くんがすぐ謝るのは…穂積のせいかも知れないね。

二人を見て、クスクス笑う私に穂積がニヤリ。





「あ、うちらいつもこんなんじゃないから!たま~に、なっ」

よく言う~。多分、いつもだよ。

ホラ。

隣りで寿太郎くんが渋い顔して、首を横に振ってる。

やっぱり~。

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