千景くんは幼なじみ
おもしろくなーい。

とりあえず、ちーちゃんの目の前の床に座った。

下から見上げ、思いっきり睨んでやる。





ちーちゃんに、私を見る余裕はなく…必死でコードを追いかけていた。

弾き終わると、満足そうにイスにふんぞり返る。

「あー、難しいけど、おもろっ」

「千景くん、うまいよ!軽音、私も入ろっかなー」

穂積はニコニコして、ちーちゃんのギターを触っている。

「あ、おまえも入る?なら、先輩に口ききしてやろっか。何せ、入部するには部長のオッケーねぇと入部不可らしーし」

えっ!

ちーちゃん何言い出すの?

やめてー。

穂積はガッツポーズで、満面の笑みを見せる。

「マジでっ!?やった」

「だってさー、洋楽好きなんだろ?伝説のギタープレーヤーのUK好きなら、のみこみも早いと思うし…」

あのね、ちーちゃん。

穂積の動機は、もっともっと不純なんだよぉ?



「私っ、千景くんと一緒のバンドがいい!」

でた!穂積の押せ押せ。

こんなこと言ったら相手がどう思うかなっていう、躊躇も全くナシ。


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