千景くんは幼なじみ
唇に指をあてる。

…ちーちゃんは、キスの最中何考えてたんだろー。




私は…

ちーちゃんと気持ちが通じ合えたって思って

ドキドキして、嬉しくて。

昔の事とか…あの一瞬の間に、色んな事がフラッシュバックしたんだよ?





そういうのも、全部…私だけだったんだね。






私が好きなのも、バレてたみたいだし。

…いつからバレてたのかな。

それか、わざと言っただけ?








あ~、もう!

考えれば考えるほど、ワケわかんなくなってくる…。

モヤモヤするー!







支度をすませ、家を出る。

学校の門までやって来た時、後ろから大きな声が、聞こえた。






「穂積ぃ~!」






げ。

やばっ!

たった今、大変なコトを思い出した。





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