千景くんは幼なじみ
今日も一緒に帰ってはいるけど、何だか心ここにあらずの、ちーちゃん。

だから、今…

思いきって聞いてみた。






「ねぇ、毎日…一緒に帰るの嫌?嫌なら…」

「誰が嫌つった?…嫌じゃねぇよ」

ちーちゃんは、私を見て微笑む。

この微笑みに、嘘はないと思いたい。

こっちから話しかけると、笑ったりする所は以前と変わらない。

その代わり、私から話しかけないと…

ちーちゃんは無言のまま。






ちーちゃんとこのままじゃ、ダメ。

私がしっかりしなきゃ。

意地っ張りだから…きっとあの日の事をまだ怒ってるんだ?

何とか…仲直りしたいよ!

「ねぇ、ちーちゃん!まだデートしてないよね、明日学校帰り…デートする?」

「…デートってー。別に行きたいトコねぇな」

え~!?

「…でも、外でも遊びたいし」

「ん…。わかった、そのうち…な?」

ちーちゃんは、そのまま話をはぐらかしてしまった。

うー…ヒドい。






「もうすぐ、生瀬祭だね…。ちーちゃん、私と一緒にいてね」

「おぅ、わかった…」









何だかそれさえも

不安。




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