千景くんは幼なじみ
「そーだ。瀬尾さん元気?」

元カノとの電話を終えたワタルが、オレを見る。

「おー、元気。最近は女紹介しろってうるせぇし…」

「へぇ」

「あれだけ中学ん時、結愛ん事かわいい、付き合いてぇって言ってたくせに、今は結愛じゃなくていいから他の女紹介しろっつーし。

瀬尾さんにちょっと気ぃ遣ってたオレは何なんだよな?」

ワタルに同意を求めると、腹抱えて笑ってやがる。






「何笑ってんの?オマエ」

「別に…。あ~、おかし。千景さぁ、瀬尾さんに気ぃ遣って白鳥先輩と付き合ってなかったん?」

「いや、そーいうわけでもねーけど。お前も言ってたろ?マジメになんなら、結愛がいいって…」

「だな。言った、言った」

コイツ、まだ笑ってっし。









「千景からかわれて、よくムキになってたなと思って…な。瀬尾さん事は気にすんな!誰か紹介してやれば?」

「おー。だから、クラスの女紹介した」

「ほー。何?可愛い系?」

「さぁ?何系なんか、わかんね。あんまキョーミねぇし」


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