千景くんは幼なじみ
二人と…。

…みんなと、うまくいく方法があればいいな。

お祭り気分でみんな浮かれてるから、これを機に、穂積も気を緩めてくれてると助かるんだけど。






「お!何だコレ。このカードで色んな催しパスできんだ?」

門をくぐり、今年も実行委員会からカードを受け取る。

ちーちゃんはさっそくカードに興味津々。

磁気カードだから、校内の所々に設置されているリーダーに通せば、その催しを利用する事ができる。

利用数のチェックに使用するみたいなんだけど、これのおかげで私たちは、ちょっとしたテーマパーク気分を味わえるってワケ。

本来の使い方はその為だから、意外とみんなカードの裏は見ないままなんだよね。


「ねぇっ、ちーちゃん。カード見せて」

「いーよ、ハイ。じゃ、オレにも結愛のパンツ見せて」

…はい?

「パン…ツゥ?」





一瞬何を言われたかわかんなくて、私が真顔になってると

ちーちゃんはお腹を抱えて笑い出す。

「ウソだしーっ。んな真面目に聞かれても困んだけど」

「…はぁ!?だって…いきなりで何の事かわかんないよ」

「ハハ。結愛、なぁんか堅いからさ。ほぐしてやったダケだろ~?」


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