千景くんは幼なじみ
「なんか、大丈夫みてー」

「大丈夫ってぇ?梓と和解できたのかな」

「おー。アイツらもう仲直りしたって」

仲直り…ねぇ。

「じゃあ、付き合うの?」

「そーだな。ま、ワタルが女関係清算しねーと、あの子かわいそーだな」

へっ!?

「ちょっと、そんなにたくさん?」

「んー、まぁそれなりに?あの子んコトは去年もマジだったし、ちゃんとやるだろ」

「ホントに大丈夫~?今度は二股でモメたりしないでよぉ?」

「気にしすぎ。そういう事は、他人が気にしてもしゃーねぇの。オレはワタルをよくわかってっから。…あの子、外見も中身もドストライクらしーし?」

そう言って、ちーちゃんはプッと吹く。

ドストライク…。なあんか、どっかで聞いたよーな。

「あ!そうだっ」

「は!?まだ何かある?」

「ちーちゃん、クラスの女子に…ドストライクって言われてた」

私がそう言うと、ちーちゃんは思いっきり呆れ顔を返してくる。

「…だぁから?何なワケ」

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