千景くんは幼なじみ
「楽器もやりてーし、軽音だったら登録だけで練習ほとんどないしなぁ」

う…。

ちーちゃんは私から視線を逸らし、またCDを見てる。

モテるからヤだとか、言えないしぃ。





「ちーちゃん、軽音は…」

「…軽音がオススメって?」

ちーちゃんは、今度はニヤニヤして私の両ほっぺを思い切り両サイドに引っ張る。

「…ひがふぅっ」

違うって言ったつもりが、言えてないし。




「ハハ、ヘンな顔~」

「ひゃ~へへぇ…」

やめてぇ…も伝わってない。






「結愛~、この顔可愛い。この位置でテープ止めてやる」

「いは~っ!」

嫌ぁ~っ!

ちーちゃんは笑いながらテープに手を伸ばしてる。

も~!やる事小学生なんだからっ。力でちーちゃんに勝てるわけないじゃん。




手を思い切りふって、ちーちゃんの顔と頭をバシバシたたいた。




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