千景くんは幼なじみ
「千景くんカッコいいなぁ。…ホレる。この目がいいよなぁ~!クールでさ、見てるだけでゾクゾクするっ」

穂積の目、ハートマークだよ。

そんな穂積を見て、友達の一人が穂積の携帯をひったくる。

「うわー!これ、欲しいっ。キレイな顔だね。私も好きかも」




ドキ





お願い…

穂積、私にも

ちょうだい。








なぁんて事を思いながら、自分は興味なさげに

他の友達と、穂積の携帯をひったくった子を見て笑っていた。







「ダメだね~。この千景くんは、私んだから!欲しいなら自分で頼みな」

うわ、キッツ!

穂積って割と独占欲強いんだぁ。

気さくだから、いいよ~って言うかと思った。

…意外。







「でもー…ユニフォーム姿はもう見れないから、これって貴重な一枚だよな。な、結愛」

「えっ?あ…うん」

突然穂積に話を振られ、慌てて頷く。

…だったら、なおさら欲し~。





私も舎弟が欲しい…。

「穂積、それ誰に送ってもらったの?」

「あぁ、今日帰り学校前で約束してっから結愛にも会わせてやろっか」



< 87 / 460 >

この作品をシェア

pagetop