B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形

「中学の時にさ……」

不意にブルーがしゃべりはじめる

「ある女の子に助けられたんだ」

「???」

ブルーはいつもの落ち着いた声じゃなく、ちょっとうわずったような声をしてる

「その街の伝説にある場所を探しあてて、洞窟みたいな穴に入りこんだんだ」

そのしゃべる調子が、いつもと違うココロの奥を少し開いてくれたみたいで、ワタシは嬉しくなった

「でもそこは悪霊が封印されてた場所でもあってさ……」

その時のことを思い出してるのか、ブルーは苦しそうな目を前に向ける

ワタシはその横顔を見つめた

「身動きができなくなった時にそのコが来てくれてさ」

ワタシはその女の子のことを考えて少しドキッとする

「ダイジョブって言ってくれたんだ」
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