イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】


「う…う…運命の人…決定!」


出会えた嬉しさから舞い上がり、入学式の真っ最中だというのに、ガシャガシャン…っと椅子を倒しちゃう勢いで立ち上がり、人差し指を今朝のあの人に向けると―――


くすくすくす…。
どこからともなく聞こえてくる笑い声。


と同時に、


「き…君、座りなさい」


うぉっほん!という咳払いと共に、壇上の学園長からマイク越しに注意をされてしまった。


うわっ…まずいっ!!
やってしまった~!!


両手で口を押さえながら、大急ぎで椅子に座ったときには、時すでに遅し…。


体育館中が『あっはっはっ!!』という笑い声に包まれていた。

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