たからもの
「まあいいや。とりあえずクラスに連絡しとくから。次のエリアで戻ってね。」

「はーい♪」

そして先生は戻っていった。

千はずーっと私の隣にいてくれて、話を聞いてくれた。

「夢…とか何だし!!私は私だし!!新しい恋するし!!」

「おお!!そうだ!!秋花は秋花だ!!」

「千、ありがとね♪私、元気出てきたよ!!」

「おう!!またいつでも相談しろっ!!」

「やっぱ昔から友達なだけあるわ。千大好きーっ!!」

とっさに言ってしまった…。

好き…という言葉。

すると千は赤くなり、言った。

「当たり前!!つうか、次のエリア着いたら早く降りろよ!!」

…気のせいじゃないよね…?私もドキッとした…。

千は私が好き…?

私も千が好き…。

「エリア着いたから戻ってねー!!」

日田先生の声と同時に立つ。

「千、ありがと。ばいばいっ☆」

こうして、私の新しい恋はものすごく早く訪れたのでした。
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