たからもの
千は本当に優しかった。

本当に私を大切にしてくれた。

あの日の自分を私はいつまでも後悔するだろう。

どうして素直にならなかったのか。

千の優しさに甘えすぎていて、

千の辛い想いに気付くことさえできなかった。
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