君の秘密は家の中
「白雪って、ほんまえぇ名前やなぁ…」
「そぉ?」
「うんっめっちゃいい」
「…へぇ」
深海は私の前の席だったらしく、振り向いて話しができる。
秋葉はというと、新しく出来だのであろう友達と仲良く話してた。
「ってか、気にならへんの?」
「なにが?」
「なにがって…関西弁にきまっとるやん」
「ぁあ…」
そう言えばそうだった。
初めて話した時は、っつってもさっきだけど
確か標準語だったような。
「なんや、あんた変わっとるな」
でた。
いっつも言われる。
私と話した第一印象は大抵、変わってるか冷たい。
だから、私に取って変わってるって言葉はほめ言葉ではなかった。
ただ、受け取るのが苦痛な言葉。
どうせこの子だって…
「でも、わたしも変わってる子好きやで」