君の秘密は家の中
「っは?」
「ん?」
驚いて、伏せていた顔をあげると不思議そうな顔をしていた。
「変わってていいの?」
「いいにきまっとるやん。私も変わってる言われるし」
「深海も?」
「ん。可笑しいんやろね。この童顔で関西弁しゃべるんも、おとぎ話が好きなんも、奇跡とかめっちゃ信じとるのも」
「だから、付き合った人には見た目と違うとか、女の子にはおとぎ話とか信じとってキモイとか。」
同じだ。
私とおんなじ。
「…私も言われる。冷たいって」
「そんなことないと思うけどなぁ…まぁ、私がおるやん」
「はーい、席つけー」
先生が入ってきて、深海は前を向いた。
深海は私と同じ。
だから自然に普通に話せた。
高校で初めての友達が、深海でよかった。
「はい、終わりー」
ぼーっとしてたら、
もう帰りになっていた。

