雑用部+α

「それにしても…」

―どう対処すべきか。話し合いは、まず無理だろ。
新たなトラブルを生む可能性もあるし。

「うーん…」

―あっ!!

猿渡に一つの考えが浮かんだ。




放課後

雑用部部室。また哲と猿渡の二人がいた。

「沖川唯に別の男性を好きになってもらう!!?」

驚いた声を出したのは、哲の方だ


「ああ、それだったらお前へのストーカーなんて止めるだろ?」


「…どっちが心踏みいじってんだか…」

「ん?何か言ったか?」


「いいや…別に…」


「そっか。で、誰を好きになってもらうかだよな…」


考え込む二人。

「あ…」

先に口を開いたのは哲だった

「何かいいのがいるのか?」

「お前」

一瞬、沈黙が訪れた。猿渡は暫く考えたあと答えた

「…まぁ、いいよ」

「マジかよ?」

「沖川唯の顔にもよるけどな」

「最低な考えだな」

「おまえに言われたくはない」


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