高校生の事情
タケル・Side

さっき、まどかに虐待されてたことを言ったらまどかはびっくりした顔で俺をみた。けどそのあとすぐに俺を抱きしめ頭をポンポンとした。

「よしよし、わかったからもういうな。」

素っ気ない言葉だったけど優しさがこもっていた。

乗り物酔いでDOWNしていた俺をまどかは心配そうに覗き込んだ。ジュースを買いにいくからタケルは待ってと言われて俺はおとなしく待っている。「ね~君今暇?」と言われて視線をあげると目の前に派手なギャルが立っていた。ギャルは俺にいうなり馴れ馴れしくさわってきた。

俺はあまり人に触られたくなかった。触れられるとどうしてもあの小さい頃を思い出す。

「おい!てめぇら、あたしの彼氏に何しやがった!?あぁ?ガキは尻尾まいて帰れ!!」

低い声。
俺はその声の主を見上げた

すごい形相であのギャル達を睨み付けていた。



「あの!!メアド教えて下さい!!教えてくれたらソッコー去りますから!!」
と、一人のギャルが目を輝かせてまどかにそういってきた。

まどかはびっくりしたような唖然としたような顔をしながら

「あたし、…女だぞ。」
と言っている。

どっからどうみても女だよまどか…(焦)

「はい!知ってます!でもかっこよくて。」

そうギャルはいうとまどかは半ば諦めたように携帯を取り出した。

「わかったからメアド教えたら、即行去ってね?」

とやや毒舌にいうまどか
「はい!ありがとうございます!そういうSっぽいところキュンってします!」
とギャルはいう。

「わかったから、はやく帰りな。」

「さようなら~」
「気を付けてねー」

「「はぁーい」」


……。何だったんだ
あのギャルたち。
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