煌めきの瞬間
「すげえ……」
「え?」
「超カッコイイ!!」
もしかしてその涙は、感動の涙?
意外なことに驚いて、目を大きくした。
山内くんって、なんか面白いというか新鮮な人だな。
「ふふっ、大丈夫そうだね」
「俺? うん、大丈夫だよ」
泣きそうになってたかと思うと、にっこりと太陽のような笑顔になった山内くん。
わたしも笑顔を向けた。
「そういえばさ、君、何て名前?」
「あ……わたし、柳田春香。第二高校の一年生」
「春香ちゃん、ね。俺のことは大地って呼んで」
『大地』って、名前で呼び捨てなんてできるかな……。
「じゃあ、大地くんって呼んでいい?」
「うん、いいよ。よろしく!」
「あ……よろしく」
にっこりと笑った大地くんが手を差し出し、わたしは少し戸惑いながら握手をした。