Bad Girl~不良少女~



なぜか屋上に設置してあるベンチに寝ころがってみたけど、全然寝れる気がしない。


目が冴えてる。


なぜか心臓の鼓動がいつもより早い。


きっと、これから栗崎に会うからだと思う。


うちらしくないけど、昨日の香矢の話を聞いてから、栗崎のことを考えるとなんだか居たたまれなくなる。


でも、栗崎に会ったらそのことを言うのかって言われると、きっと言わない。


なぜか栗崎がものすごく遠くにいるような気がする。


栗崎の存在がうちの中で大きくなってるのはもう分かってるけど、あの事実は少し衝撃的だった。


空を流れる雲を見ながら、ハァッとため息をつく。


悩むなんて、本当にうちらしくない。


どうなるかなんてそのときになってみなきゃ分からないんだから、うじうじしたってしょうがない。


それはうちが1番良く分かってるから。



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