Bad Girl~不良少女~



終業を告げるチャイムが鳴るのが聞こえたけど、体が動こうとしない。


聖華が待ってるのは分かってるけど、体が言うことを聞かない。


すると、ガチャっと屋上のドアが開いた。


「……稜?いるの?」


聖華だ。


「…おう」


「行こう?」


「……ん」


自分に気合を入れて、勢いよく立ち上がる。


嬉しそうな顔をしてる聖華とは逆に、浮かない表情をしてるうち。


それでも、時間は確実に流れていて。


「稜、先行って?」


かわいらしく上目使いでねだる聖華に呆れ顔をしながら、聖華の先に立って歩く。


「何組だっけ?」


「B組」


少し食い気味で答える聖華は、本当に綾村に会いたいんだな。


その純粋な気持ちが少し羨ましいとさえ思える。


B組の前に立って、聖華をチラッと見る。


「入るぞ?」


「……うん」


緊張の面持ちで、うちがドアを開けるのを見てる。


< 163 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop