Bad Girl~不良少女~
ガラっとドアを開けて、中を見回す。
意外と、3年にもうちのことは知れ渡っているのかみんなシーンとなる。
それも一瞬のことで、すぐまたいつもの喧騒を見せ、中にはうちを指差して何か言ってるやつもいた。
きっと、「珍しく真木が来てる」とかそんなこと。
栗崎を探すけど、なかなか見つからなくて困っていると、向こうから見つけてやってきた。
「稜ちゃんっ」
頭に音符をいっぱいつけて、ルンルンとしながらやってきた。
「……おう」
意外と大丈夫。
栗崎に会っても別に気持ちは変わらない。
「あんさぁ、綾村いるか?」
うちが違う男の名前を出したことに対してか、少し曇った表情を見せたけど、後ろに聖華を見つけて、合点したのか綾村を呼んでくれた。
「ほら、聖華」
聖華の背中を押して、うちの横に立たせる。
綾村はちょっと不思議そうな顔をしてる。
「この子が、お前に用だって」
栗崎が気を利かして綾村に伝える。
「お…おはようございますっ」
聖華の声が裏返ってる。