Bad Girl~不良少女~
しばらくベッドの上でボーっとしてると玄関で物音がした。
「おい、稜。いるんだろ?」
…親父だ。
そういえば、親父の説教まだだったな…。
短く息をついて、部屋から出ていくと、階段の下に難しい顔をした親父がいた。
「……説教、始めっか?」
うちが質問すると、親父はちょっと考えている様子だった。
「あぁ。忘れてた。その話はもういい。……取り急ぎ、お前にも話しておきたいことがある」
うちの説教を置いてまで、大事な話ってなんだろう。
一抹の不安を抱えながら親父の後に続いて居間に入る。
「なんだよ、親父。人の事呼び戻しといて家にいねぇなんて」
香矢が不満げに呟く。
「そういえば、三波は?」
「あぁ、あいつは別にいい。お前ら2人に話しておけば十分だろう」
……三波の扱いって…。
とりあえず座れと言われて、香矢の横に腰を下ろす。
向かいの椅子の、うちらのちょうど真ん中のあたりに親父が座る。
「香矢。稜。……よく聞け」