Bad Girl~不良少女~



そう切り出した親父の口調は神妙そのもの。


香矢はちゃんと背筋を伸ばして座ってるけど、うちはそんなお行儀よくないからダラッとした姿勢で親父の言葉を待つ。


「お前らも知ってるかもしれないが、今、栗崎龍紀が大型ショッピングモールを建設するために、この江戸前一家を自分の下に入れようとしている」


組長から聞いた話だから、すんなり頭に入ってくる。


「栗崎龍紀ってさ……会長の親父だろ?」


「うん、そう」


不機嫌そうな香矢は、そういえば栗崎にあまりいいイメージないみたい。


「そこでだ。新しくこの家の当主になるのは、稜。お前だ」


「……あぁ」


まだちゃんと納得したわけじゃないけど、今はそれで言い合っても仕方ない。


「お前と、栗崎の息子…友也か。どうにか繋がり作って、話てみるわけにはいかねぇか」


「はぁ!?うちと栗崎がか!?」


「なんでそんな怒るんだ」


……。


あり得ねぇ展開。


今絶賛喧嘩中の栗崎と、そんなめんどくさいことで話し合うなんて出来っこねぇ。


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