Bad Girl~不良少女~



聖華との通話を切って、ふーっと息をつく。


「ごめん、聖華……」


小さく呟くように言って、パッと顔をあげると、踵を返しておばあの部屋に駆け込む。


「香矢!!」


勢いよく叫ぶと香矢はびっくりしたようにうちを見つめる。


「な、なんだよ、稜…」


「うち、もっかい栗崎ん家行こうと思う」


「あ?」


不良スイッチの入ってる香矢はいつもより気性が荒くなってるみたい。


「なんていうか……、まだ、あいつにちゃんと言わなきゃいけないことがあるような気がするから」


「……そうね。行ってくるといいわ」


黙って成り行きを見ていたおばあが、穏やかな微笑みを浮かべた。


「ま、勝手にしろ。あいつとお前の関係に興味はねぇよ」


ニヤニヤと笑いながら言う香矢のせりふは、なんとも説得力がないけど。


「じゃ、行ってくるっ」


とりあえず、栗崎の家に向けてバイクを走らせた。


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