不思議病-フシギビョウ-は死に至る
食堂へ向かったオレたち。
――こんな施設は迷路みたくなっている事が多い。
正直、藤沢がしおりを持っていなければたどり着けないところだった。
食堂はすでに人でにぎわっていた。
中でも、料理が並んだテーブルには列が出来ている。
「セルフサービスか」
オレが思うにセルフサービスには攻略法がある。
見ると円形のテーブルに目立つような印はない。
おそらくテーブルは自由な席に座っていいのだろう。
そこがポイントだ。
「藤沢、先にテーブル取っておいてくれ」
「ええ!?僕が!?」
なんだよ藤沢。
そこは驚くところじゃねえよ。
「後からじっくり選べるだろ」
「まあ、そうだけどさ」
仕方ない、と肩を落として藤沢は席を取りにいく。
そしてオレは列に並ぶ。
盆を二つ取り、適当に皿を載せる。
これは後で取りに行くのがメンドクサイからだ。
決して藤沢の分ではない。
二人分の膳を確保したオレは藤沢が座っている席に向かう。
藤沢はなぜか一人でいた。
「何だよ、部屋の連中は?」
オレよりも先に列に並んでいた奴もいたと思ったが。
「みんな別の席に行っちゃった……」
「……藤沢、案外人徳ないのな」
「違うよ!!」