学校では教えてくれない"不倫学"
基本的に、不倫の恋で、いちばん苦しいのは、待つ人です。

かなり不安定なポジションであるにもかかわらず、誰にも守ってもらえないどころか、逆に相手を守ってあげようとすらしてしまうことがよくあります。
もちろん、その見返りは求めません。無償の愛です。

待たせる方の人間は、そういうあなたを大切に、愛おしく想い、感謝もするでしょう。「もっと早く出逢えたらよかった」と言うかもしれません。

ですが、それしか支えがないことも、たしかなのです。

あなたは、相手と一緒になりたいのに、なれない。だからこそ、あなたにできることはガマンすること・・・という選択をとるしかないと感じるでしょう。

でもそのガマンは、あなたを苦しめ、なによりあなたを愛する相手をも苦しめます。

「私は愛人だからガマンするよ」
「そんなこと言うな、悲しくなる」

という会話をなんどもするかもしれません。ですが、そうしていたところで事態はなにも好転しないし、むしろキズつけあうことになります。

それだけならまだしも、ガマンの限界がきて、相手の家に電話をかけてやろうかとか、子どもに真実を話してやろうかとか、悪魔的な考えが頭をよぎることさえあるでしょう。

こうなっては本末転倒です。

あなたは、相手とどうなりたいのでしょう?幸せになりたいんですよね?

それを忘れて、「幸せになるために」すべてをぶち壊してはいけません。
それをよくわかっているあなたは、そういう、爆発しそうなキモチを抑えて、ひたすらガマンの道を選ぶという悪循環。

ではいったいどうしたらよいのでしょう?

それには、あなた自身の幸せを、もう一度よく考えることが必要なのです。
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