学校では教えてくれない"不倫学"
不倫の恋で忘れられがちなのは、相手を愛しすぎて、相手の「責任」という荷物まで自分で背負ってしまうことの危険性です。

人の荷物を背負ってあげるのは、やさしさです。

ですが、あなたが、すべてを背負い切ろうとすることだけは、避けなければいけません。

なぜならそれは、あなたの荷物ではないからです。


あなたは、相手の親ではありません。

子どもがしたことの責任は、育てた責任のある親ならば、ひょっとしたらその愛で少しは背負うことができるかもしれません。

ですが、対等な男女間の関係では、そういうことは不可能ですし、やってはいけません。

相手のしてきた行為すべてを、あなたが背負うことは、ゼッタイにムリです。

なぜなら、相手のこれまでの人生に、あなたは関わっていないからで、その責任を、あなたが背負いきれるわけがないのです。

それどころか、その荷物の大きさがわからないまま背負ってしまうことで、あなたは押しつぶされてしまうことだってあるのです。


相手が今の家庭に満足していない、苦しいと言っていても、それを始めたのは相手であり、それを終わらせられるのも相手です。

相手には、その、不満だらけの家庭をつくった責任があるハズです。

たとえ妻or旦那がヒドイ人であろうと、自分が始めた以上、自分で終わらせないかぎり、新しい人生など歩けるハズもありません。

あなたがどれだけ「こうやったら別れられるのでは」とアドバイスをしようと、ムダに終わるのはそのためです。

ですからあなたは、相手の重荷を少し軽く感じさせることしかできないし、やってはいけないのです。
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