学校では教えてくれない"不倫学"
一緒に暮らしていると、イヤな部分もたくさん目に入ってきます。

入ってこないワケがないのです。

トイレも入ればハミガキもする。つまらないことで怒りもすれば、笑いもする。

それがたまになら、それこそ愛おしく感じるかもしれませんが、毎日えんえんとくり返されるワケです。さすがにあきることでしょう。

それを、あなたは見ていません。

見ないで「済んでいる」のです。

だからこそ、相手がすごく輝いて見えることもあるのです。イヤな部分を見ていないのですから。

それなのに、人の欲望はキリがないので、そういった見えていない部分も見たいというキモチになります。

また、本気でその人とこれから一緒に歩いていこうと思っていたら、なんでも知りたい、受けとめたいと思うのは自然ともいえます。

しかし、そこに立ちはだかるのが、相手の妻or旦那です。

あなたよりもずっと長い時間一緒にいただけあって、あなたが知らない、あなたが知りたい、相手のことをよく知っています。

だからといって、その人に対抗心を燃やしたところで、ムダなことです。

むしろ、イヤな部分を受けとめてくれてありがとうぐらいの余裕がほしい。

なぜなら、相手の妻or旦那は、相手が、カッコ悪くて人には見せられないと思っている部分や、相手のイヤところを知っているという強みがあります。

この時点で、精神的優位に立っているのです。

それはすべて、一緒にいることで得られる強みで、信頼関係を築いたから得られたものではないかもしれません。

その証拠に、あなたには、相手の妻or旦那には言えなかったことを打ち明けてくれていたりしませんか?

それは、彼ら以上にあなたを信頼しているからできるこそで、相手の言うとおり、あなたは、相手の妻or旦那以上の存在なのです。


しかしそれは、あくまでも相手にとって、であり、あなた自身にとっては物足りない、シャクゼンとしないというのもムリはありません。

あなたは、相手のすべてを受けとめたいからです。

そう考えている人が、愛人に徹するのはかなりむずかしい。

でも、だからといって、張りあっても、ゼッタイにかなわない部分があるからヘコまされます。
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