学校では教えてくれない"不倫学"

4.4勝つために必要なこと

もしあなたが、愛人関係でずーっといようと思うのなら問題ないのですが、もし、結婚したり、一緒になりたいと思うのなら、それ相応の心がまえが必要です。

不倫の恋から結婚をするのは、フツーの恋愛から結婚するのとはワケがちがいます。

なぜなら、今ある家庭をぶちこわして作るワケですから、あなたが相手とこれから家庭をつくっていくとすれば、少なくとも、いま相手がもっている家庭よりも数段いいものでなければなりません。
とうぜん、ハードルは高くなるのです。

でなければ、相手には、今ある家庭を捨ててまで、新しい家庭をつくるメリットがなく、今の愛人関係のほうがずっとよくなってしまいます。

ドライな話ですが、現実です。


不倫の恋での失敗の多くは、相手の家庭があることを、たんに「恋人がいる」のとおなじぐらいに考えてしまうことです。

だから、相手の妻or旦那よりも自分のほうがいいでしょとアピールしたり、自分のことが本気で好きなら、家庭を捨てて、とっくにこっちに来てもいいじゃないかというキモチになるのです。

しかし、その考えは、あなたの想いが中心にあります。

それでは、とうてい、相手の家庭には勝てません。
なぜなら、発想の中心が「あなた」であり、「二人」ではないからです。

そこへいくと、相手の妻or旦那には、「二人」もしくは「家庭」という発想があります。

たとえそこに、愛がなくても、自分の都合だけだったとしても、あなたとはちがい、家庭のなかでの夫婦関係ということを考えられます。

愛がなくても子供のために、お互いガマンして家族をやっていこう、というのがいい例です。

そういった「家族」発想ができるという面でも、あなたは負けているワケです。
だから、奥さんより料理がうまいなんてなんの効果もなさないのです。
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