学校では教えてくれない"不倫学"
不倫は、恋×恋というかけ算の関係です。

だから、お互いに燃えていれば、大きな恋の満足感を得ることができます。

が、片方がゼロだったりマイナスとなったりしたときに、その関係そのものがゼロになったりマイナスになったりする可能性もあるのです。
不倫の恋のひどい終わり方はまさにそれです。

かたや夫婦というのは、足し算です。

片方がマイナスであっても、もう片方がそれ以上にプラスであれば、二人の関係は、マイナスにはなりません。

愛は、ゆっくりと積み重ねていくものなのです。

そういった、少しずつでもプラスになっていく関係ですから、一生一緒にいてもいいと思えるのです。


不倫の恋は、まだそのスタートをきれているワケではありません。
遠く離れていた二人の間を急激に接近させるものではあるけれど、スタートラインが見えただけにすぎないのです。

これからが、正念場なのです。

たんに、相手が家庭を終わらせて、一緒になれば万々歳なワケではありません。

なにせ、まだ、相手は今の家庭のゴールラインにたどりついていません。
あなたとのスタートなんて、うまくいく「可能性がある」にすぎません。

あなたには、それを待つという、長い長い作業があるのです。

そしてその間に、どれだけ相手を信じられるか、赦せるか、あなた自身がためされることになるのです。


不倫の恋の行方を決めるのは相手ではありません。あなたです。

相手には、今の家庭を終わらせてくることぐらいしか、できません。
あなたが、それを待てるか、待てないか、だけなのです。

どう待つかはあなたしだいです。
相手のゴールラインで待つのか、それとも自分の道を歩きながら待つのか、それとも他の人との道を歩きながら待つのか。

ただ、相手に決めてもらおうなどとすることだけはいけません。

なぜならそれは、あなたの意志ではないから、あなたは責任を取らなくてすむのです。

そうすると、もし、相手のいう通り待ってて、結局来なかったら、どうしますか?責めない自信がありますか?恨まない自信がありますか?
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