はないちもんめ
早紀は涙を
こぼしながら
恵を覆うように
抱き締めながら
言い放つ。

吊り下げらた電気が
ユラユラと
風も無いのに
強く揺れる。

バリーン!!

遂には
天井に強く打ちつけ
電気が割れてしまう。

早紀と恵の頭上に
バラバラと
電気の破片が
落ちてくる。

そして部屋は
暗闇に包まれる。

あたりは
静まり返り
空気の音がシーンと
やたら
うるさく聞こえる・・・
暗闇に目がなれたせいかぼんやりと
家具や本棚が
見えてくる。

そんな中
先程の男の子だけは
ハッキリと
目にうつる・・・

男の子は
早紀と恵の顔を
ジッと見つめた後
クルリと体を
押し入れの襖に向け
人差し指で
廊下を指さした・・・。
早紀は
恵を抱き抱えたまま
指を指した方向を
ゆっくりと見る。

ぼんやりとした
明かりが廊下を
照らし出す。

早紀は
その明かりに
導かれる様に
フラフラと歩き始める。
そしてドアノブに
手をかけ
ゆっくりと開ける。

開けた先には
男の子が立っており
何も言わず
押し入れの襖を
指さしている。

早紀は
その指に
誘導されるかの様に
押し入れの襖に
目を向ける。
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