たべちゃいたいほど、恋してる。
龍之介独特の香りに誘われ、そのままその鍛えられた胸元へ顔を埋める優衣。
一度くっついてしまえばもう離れたくなくて。
先程までの緊迫した雰囲気などすっかり忘れたかのように、ぎゅうぎゅうと龍之介に抱きつきだす。
すると一度頭上から軽い溜息が落ちてきて。
その後すぐに龍之介の大きな手のひらがふわふわと優衣の頭を撫で始めた。
「あー…優衣さん?」
「はい?」
「……今日は何でいつもよりスカートが短いんだ?」
優衣の髪に指を通しながら気まずそうに口を開く龍之介。
この時、優衣の白い足をとらえた彼の視線が目のやり場に困ったようにあちこち彷徨っていたのを優衣は知らない。