だって君が好きだから。
それからその日は
ホテルに泊まることになった。
「優梨…ごめん。
部屋一個しか取れなかった。」
修は苦笑いをして
あたしに言った。
「そうなの?
いいじゃん別に〜!
キョーちゃんとも同じ
部屋だったよー。」
「はっ?」
あたしがそう言うと
修は固まった。
「どうしたの?」
「今、何て?」
「どうしたの?って言った」
「その前、
恭平と部屋が一緒って?」
「うん、そだよ。」
「はぁー!あいつ!
帰ったらぶん殴ってやる」
「しょうがないよ。
部屋一個しか空いて
なかったんだから。」
「だけど、ムカつく!」
「どうして?」
「どうしてって何だよ。
当たり前だろそんなん。」
「えーわかんないよ」
「わかんねぇならいいよ。」
「怒ったの?…ごめんね。」
あたしが少し悲しげに
言うと修はフッと笑って
「怒ってねーよ!
やきもち妬いただけ〜」