【完】ヤクザな彼氏

「もうちょっと我慢してなよ。ボロボロの牛沢に会えるからさ」

そう微笑んだ多田羅くんの目に優しさは見えない

いつもの多田羅くんじゃない

私の知ってる“いつも”は学校での姿

それでこっちが本性

もうだまされない

こんなやつ全然好きじゃない!

それに、

「・・・ん・・・ない」

「は??」

「牛沢くんはあんたになんか負けない!!」

私の声が倉庫に響く




「はっははは!!!」

大きな口をあけて多田羅くんは笑った

「“負けない”?無理無理。この外には100人以上の人がいるんだからな!」

ひゃ、ひゃくにん!?

それはちょっと・・・

いやいや!!

大丈夫だって!!

牛沢くんならへっちゃらだって!

へっちゃら・・・

だよね??



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